田村由美先生の大人気漫画「ミステリというなかれ」。
女さん大絶賛でドラマ化もされたので知名度高いですよね。
2023年9月15日に映画化も発表され、ますます注目を集めています。
しかし、こちらが一部の人に蔑称「ポリコレアフロ」と呼ばれています。
今回は、その理由についてまとめてみました!
「ポリコレアフロ」の単語に疑問をもった人にもわかるよう、簡単に作品についてもまとめたので、ゆっくり見ていってくださいね!
田中由美『ミステリというなかれ』について
・田中由美によるミステリー漫画
・2021年に第67回小学館漫画賞一般部門を受賞
・2023年3月時点で累計部数は1800万部を突破、電子版に関しては小学館の歴代最高を記録
・2022年ドラマ化、2023年には映画化が決定
・作者曰く「ミステリーではない、そんな難しいもの書けない」、タイトルにその意思を反映している
作者は謙遜なのか否定していますが、ジャンル分けをするとミステリー漫画になります。
しかし、みなさんが想像するような何か証拠をつかみそれを追いかけ犯人へと導いていく、王道ミステリーではないところが人気のポイントです。
そもそも主人公は探偵ではなく、殺人事件の重要参考人として取り調べを受けるところから始まるという中々見ないパターンで物語が始まります。
取り調べ中に主人公が色々な話をいていく中で推理をしていき、真犯人にたどり着くといった、現場検証ではなく主人公のトークで推理が進んでいくといった流れになります。
かなり主人公の語りシーンが全体的に多い作品ですが、色々考えさせられると、ミステリー要素だけでなく、人生論・哲学論も楽しめると話題になりました。
『ポリコレアフロ』という蔑称がついた理由
そもそも『ポリコレ』ってなに?
『ポリコレ』=『ポリティカル・コレクトネス』の略称になります。
直訳では「政治的正しさ」という意味ですが、簡単にいうと創作物・言語・社会制度において差別をなくし、中立的な表現をするべきといった内容になります。
具体的な例としては、人種における表現、職業の名称や敬称、性別における表現(服装など)、性的指向や宗教の選択などの指向・思想における表現が挙げられます。
Twitterの拡散から生まれた『ポリコレアフロ』
Twitterで度々「〇〇な男性に読んでほしい」とこのように漫画の一場面の画像をアップし、女性の気持ちを伝えるツイートが発信、拡散されました。
女の気持ちをよくわかっている、すっきりする!という意見もありますが、一方ではこんな意見が多く集まっていました。
主人公の語る内容は女性目線が多く、ポリコレの意味から見ると少しずれています。
しかし上記のようにこの漫画を正義として主張している人の多くが、他ツイートでポリコレを主張していたことから、「ミステリと言う勿れ」を主人公の特徴であるアフロと合わせ『ポリコレアフロ』と蔑称として呼ばれるようになりました。
実は嘘松ネタを「ポリコレアフロ」のセリフに起用していた
またこの『ポリコレアフロ』の名がTwitterやなんj内で広まったのにはあるきっかけがありました。
まずはこちらのツイートをご覧ください。
子育てにおける父親のあり方については昔から話題になっていますが、こちらもそれについて漫画で言及されていた一場面となります。
子育てをしているママたちが「その通り!」と拡散し始めたのですが、ある問題が発生しました。
この漫画で描かれている社会心理学の実験的内容ですが、実は嘘松ツイートによる架空実験だったのです!
元ツイートがこちら↓
本当にありそうな実験ですし、子育て経験のある筆者からしたらまさにこれなので、嘘松(創作)ですがかなり的を得ているなと、個人的には思います。
問題はこの内容でも元ツイのツイ主でもなく、創作であることを隠しあたかも「実際にあった実験」と読者に思わせる書き方をしていることだと、作者に対し否定的な内容で拡散されていきました。
こうゆうことが一つでもあると他のエピソードも信用ならない
特大のパクツイですね
実験として内容がおかしい、普通に働いてても邪魔は入る
このように炎上してしまい、結果として作者と出版社が公式HPにて謝罪をする形となりました。
余談ですが、このシーンの初めにソースはネットと主人公は言っているそうで、作者でなくこれを「実際にあった」として拡散し始めたツイッター民が悪いのではという意見も上がっておりました。
実際に漫画をよんだ人の反応
最後に、良くも悪くも実際に漫画を読んだ方の反応をご覧ください。
(*1)Twitter上でフェミニズム的言動を展開する人たちや現象を指す俗語
漫画自体の口コミをみると、実験が嘘松ツイの引用や架空のものであろうと、漫画である以上それも踏まえて楽しんでいる人が圧倒的に多い印象がありました。
反対に『ポリコレアフロ』と蔑称で呼び嫌悪感をむき出しにしているのは、以前からツイフェミにも過剰反応する人たちが多いように感じました。
家庭環境やこれまでの生活環境、性別年齢で意見が分かれそうな「ミステリというなかれ」ですが、ドラマ化映画化もされ、作品としては大成功しているので、フラットな気持ちで見てみるのもいいかもしれませんね。