「嘘松」と「ヤクザ」で検索をすると「【悲報】嘘松さん、ヤクザを巻き込んでしまう」という結果がやたらと出てきました。
「とある喫茶店の窓際に漫画が積まれている理由は、お客のヤクザが外から見られないため」といった書き込みに、突っ込みが入って炎上した模様です。
日常生活を送っていて、そうそう出会うことがないだろうヤクザ稼業の方々を、恐れることなく呟く人たちに「嘘松」と断定する人は多いです。
今回は、ヤクザ稼業の方々がどのようなパターンで登場し、その背景には何があるのか考察します。
関西弁で登場するヤクザ稼業の方々
なぜかヤクザ稼業の方々が使用する言葉が関西弁であることが多いようです。
「週刊FLASH 2020年7月28日・8月4日号」に掲載された「47都道府県「暴力団」最新勢力調査」によると、最も人数の多いのが東京都で、次に大阪府という順番でした。
他にも福岡や、北海道など、関西から遠く離れた地域でも多い人数が報告されています。
このデータから考察すると、関西弁を使用する地域にいるヤクザ稼業の方々は、それ以外の地域の人数よりもはるかに少ないのではと思います。
それでは、なぜヤクザ=関西弁という認識を持った人がネット民に多いのでしょうか?
勝手な想像ですが、Vシネマの影響は大きいのではないでしょうか?
「ミナミの帝王」は、大阪が舞台に描かれており漫画やドラマで、多くの人の目に留まる作品です。
そのなかで使用されている言葉は関西弁ですね。
この影響で、もしかしたらヤクザ稼業=関西弁というイメージが出来上がってしまっているのではないでしょうか?
安易なイメージで、呟いたりすると「噓松!」って言われてしまうのかもしれません。
いい話にされがち
「ツンデレ」や「清楚なのにやらしい」など、人はギャップのある物に関心を抱いてしまうものです。
ヤクザ稼業といういかにも悪い人というイメージを持っている対象が、良いことをしたとなると大きなギャップです。
実際に、阪神淡路大震災の時に、いち早く炊き出しを行ったのは、ヤクザ稼業の方々だったなんていう話もあるくらいです。
普通の人がやった美談よりも、ヤクザ稼業の方々がされた美談の方が人の記憶に残りやすいという所から、ツイ主もそういう話をしたくなってしまうのかもしれません。
逆にヤクザ稼業の方々は、一般人に対しては優しいという都市伝説のような思想を持っている人もいるのでしょう。
取締りが厳しくなったりして、肩身の狭い想いをしているヤクザの方もいらっしゃるでしょう。
近隣の方や、お気に入りのお店では優しくしている人が多いというような話もあります。
であればなおさら、わざわざ呟いたりせずに、そっとしておくのが人情ってものではないでしょうか?
いずれにせよ、そうそう出会うタイプの人でもないでしょうし、ヤクザだと身バレするようなことは避けるでしょうから、美談とはいえ、簡単に登場するとは考えにくいですね。
知り合いにヤクザいるぜ!
自分に自信がない人に限って、虎の威を借りる狐のようにヤクザという表現をすることがあるのでしょう。
ジャイアンを従えたスネ夫が偉そうにしているかのように。
反社会勢力との付き合いがあるだけで、法律や条例に触れるようになってきた世の中で、それを知らずにヤクザの名前を出すってのは「嘘松!」って言われても仕方ないでしょうね。
本当に繋がりがあったりすると、就職できなかったり、家が借りられなかったりと、不利なことだらけです。
そんな時代に、軽々しく知り合いにヤクザがいるって言う方はわきが甘いとしかいいようがないですね。
本当に知り合いにヤクザがいるのであれば、そのような人のフォローはすぐに外した方がいいでしょうし、「嘘松」な方であれば、バレやすい投稿をするような浅はかな人なわけで、こちらもフォローは外した方がいいでしょう。
まとめ
ヤクザ稼業の人数も減り、ヤクザの方に出会う機会も減るなかで、そんな投稿がでてくるというのは非現実的と思われてもしかたないでしょうね。
それでも、注目を浴びやすいインパクトの大きな言葉であることは間違いないでしょうから、これからもヤクザ稼業の話題は出てくるでしょうね。
もしかしたら、将来的には武士と同じような立場になって、物語のなかにしか存在しないなんていう存在になるかもしれません。
そうなれば、フィクションとして堂々と書く人が増えてくるかもしれませんね。
個人的には、美談のようにいい人としてのみ登場するのであれば、わざわざ「嘘松」って断定しなくても、おおらかな気持ちで読んでみたいなと思います。